吹奏楽の編曲の進め方 1

編曲にも色んなものがありますが、とりあえず伴奏をつけて楽器を振り分けられる事を目指していきます。

 

まず楽譜を書く上で、楽器が演奏できなければ意味がありません。

そのため、どの楽器がどの辺の高さに対応しているかを知る必要があるでしょう。

 

今回ここでは簡単に分類していきますが、分類名称はここではそう呼ぶだけで一般的ではありません。

さらに吹奏楽でよく耳にするようなマーチに準拠、演奏者もアマチュアを想定して、オーケストレーションに工夫が必要なものは含みません。

()内の楽器は単体ではなく他の同じ音域の楽器と一緒に使うケースが多いです。

 

 

 

・超高音域

定義:ト音記号の上の加線のド以上が楽に出せる楽器を超高音と言うことにします。

 

ピッコロ AⅠ

フルート AⅡ

Es クラリネット AⅡ

(グロッケンシュピール AⅠ、シロフォン AⅠ)

 

 

高音域

定義:ト音記号の上のソの前後で輝かしい楽器

クラリネット AⅠ

オーボエ BⅢ

(フルート AⅠ)

 

中音域

定義:ト音記号の中ほどのソの前後で輝かしい楽器

トランペット BⅡ

アルト・サックス AⅠ

(クラリネット AⅡ)

ホルン BⅡ

 

中低音域

定義:ヘ音記号の中央の前後で輝かしい。

テナー・サックス AⅠ

アルト・クラリネット AⅠ

ホルン BⅡ

トロンボーン BⅢ

ユーフォニアム BⅡ

(バスーン)B Ⅱ

(バリトン・サックス)BⅡ

(バス・クラリネット)AⅡ

 

低音域

定義:ヘ音記号の下の方で輝かしい。

 

バスーンBⅡ

バリトン・サックスCⅡ

バス・クラリネットCⅡ

チューバCⅢ

コントラバスCⅡ

 

実際どんなパッセージなら良いのかがわからないと思いますので目安として下記の物を用意しました。

 

ABCはスケールの得意さを表しています。Aほど得意になります。

Ⅰ、Ⅱ、Ⅲはアルペジオ系の得意さを表します。Ⅰほど得意になります。

この2つ高いほど細かい音符をかけるイメージです。

両方が低いほど長い音符や、音が切れるようなタイミングを設けた方がいいです。

 

こんな感じに定義して、制限を設けてしまえばもうそれしか書けない!と言う構造が見えて来るんではないでしょうか?

 

次回からはこれを参考に作編曲をして行きたいと思います。